介護保険制度とは
高齢化社会と核家族化の時代の中で
高齢化の一方で核家族化がすすみ、独居高齢者世帯も増加傾向にあるなか、家族だけで介護を担うことが難しくなってきています。
2000年から始まった介護保険制度は、さまざまな介護サービスの提供を、費用の1~3割の負担で受けることができ、介護保険やその他のサービスを活用することで、介護する家族の負担を軽減させるだけでなく、一人暮らしの高齢者でもある程度自立した生活がおくれるようになる制度です。
※ 介護保険について詳しくは
鹿児島市役所介護保険課 ☎099-216-1277
介護保険サービスを利用できる人
介護サービスを利用できる人は第一号被保険者(65歳以上の方)または特定疾病の診断を受けた第2号保険者(40〜64歳の方)で、介護サービスを利用する必要がある人は、市役所の介護保険の窓口に申請を行います。その後、認定調査の結果等と主治医の意見書をもとに介護認定審査会にて介護を必要とする程度(非該当を含む8区分)が認定されます。
介護保険サービスの種類
介護保険サービスには、さまざまなサービスがあります。
介護や看護する事業所の職員に来てもらったり、利用者が施設などに通ってサービスを受けるデイサービスや、短期間施設に入所できるなどの『在宅サービス』。特別養護老人ホームなどで生活しながら介護サービスが受けられる『施設サービス』。認知症をはじめとした、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられられるように、利用者の身近な生活圏域でサービスが受けられる『地域密着型サービス』などがあります。
また、住まいでの暮らしを支えるための、福祉用具利用の際のレンタル料や購入費用の助成、手摺りの取付や床の段差解消を行う時の住宅改修費の助成なども介護保険サービスのひとつです。
介護予防とは
介護予防は、平成18年4月の改正介護保険法で導入されたもので、 高齢者がいつまでも元気に自分らしく生活できるように、
1. 寝たきりなど介護が必要な状態(要介護状態)になることをできるだけ防ぐ(または遅らせる)。
2. 今、介護状態にある人が、これ以上悪化しないようにする。または、改善を図る。
以上2つが基本方針になっています。
これからの介護予防のすがた
これまでの介護予防の考え方は、おもに高齢者本人の心と体の機能を回復させることに偏りがちでしたが、これからは生活している地域(中学校区程度)の医療や介護施設などの整備に加えて、老人クラブや自治会などの地域の力を一体的にする「地域包括ケアシステム」の構築を目指していきます。